文化センターTOMは費用総額が新築を上回り除外
湧別町は庁舎等集約化について、庁舎新築と既存施設のいずれかを庁舎として活用する場合の概算費用をまとめた。庁舎新築は38億1000万円を試算。既存施設活用では、ともに増築・改修が必要となる上湧別庁舎に27億4900万円、中湧別小に31億7800万円を見込む。既存施設活用で候補に挙がっていた中湧別中町の文化センターTOMはホール天井の改修で特殊部材が必要になるなど、費用総額が新築を上回るため議論から外し、新築を含む3案に絞った。
湧別町は2009年の合併後、効果的な財政運営を図るため、16年から上湧別庁舎と湧別庁舎の分庁方式を採用している。集約化を図り本庁方式に一本化するため、町は検討委員会を立ち上げ議論を重ねている。
12日に文化センターTOMで第4回会合を開催。庁舎新築、既存施設活用の比較検討材料として概算費用を示した。外構や備品購入費は含んでいない。
庁舎新築の場合は庁舎部分が延べ4500m²、保健福祉センター部分が延べ720m²の計5220m²の規模を見込む。建設用地、駐車場用地の確保が必要となるが、町は具体的な場所を明言していない。
既存施設活用は上湧別庁舎、中湧別小の2案に絞った。上湧別屯田市街地の上湧別庁舎(SRC造、3階、延べ2815m²)、中湧別南町の中湧別小(RC造、2階、延べ3825m²)はともに庁舎機能を備えるための増築・改修が必要となる。
検討委では、町民や町職員の利便性や防災機能、今後のまちづくりの進め方などを総合的に勘案し、集約化の方向性を早期に見いだす考えだ。