管理コスト削減狙い 5月にも指名
胆振総合局農村振興課は、洞爺湖町内で進める水利施設等保全高度化畑総中山間地域型洞爺高台地区で、花和揚水機場の機器更新に合わせ施設の遠隔操作を検討する。実現すれば同課所管事業では初めて。検討業務を調査設計2として5月にも指名する。
洞爺高台地区は洞爺湖北西で畑作が営まれる花和、成香、香川、大原の4地域で傾斜改良を中心に350haの区画整理などを進めている。2029年度の事業完了が目標だ。
町が管理する花和揚水機場は花和206の61の道道豊浦洞爺線沿いに位置。水源となる大原調整池から国営幹線用水路を経由して供給される農業用水を、レークヒル牧場など東側の丘陵地に揚水している。毎分0・64m³の能力を持つポンプ2台を備え、揚程は104mある。
ポンプは既設のまま操作盤を更新する計画で、これに合わせて遠隔操作を検討する。接続先は未定だが、町が農業振興課を置く洞爺総合支所などを想定する。現地に行かずに操作できるようにすることで管理コストの削減などにつなげる意向だ。