北見市は北見自治区の公住若葉団地建て替えについて、2025年度以降に1号棟建設に着工する考えだ。全30棟664戸で構成する大規模団地だが、老朽化が進み、入居者減少による空き戸数が増えたため、コンパクト化を見据え検討を進めている。また、住棟の集約により余剰地の創出が見込まれることから、3月にサウンディング型市場調査を実施し、活用方策を探る。
若葉2丁目ほかに位置する若葉団地は1975年から80年にかけて建設した。CB造、2階建てが5棟32戸、RC造、4階建てが25棟632戸の内訳。築後40年以上が経過していることに加え、エレベーターがなく、バリアフリー化もされていない状況だ。
市は29年度までを期間とする公住等長寿命化計画で若葉団地に関し、将来ストック量の調整を図るため、26棟568棟を対象とした建て替えと、4棟96戸を用途廃止する方針を掲げている。23年度は基本計画策定と基本設計を予定。24年度に実施設計や地盤調査、既存建物解体に取り組む考えだ。
一方、サウンディング型市場調査は、建て替えエリアとして想定する若葉2丁目の約2・28haを除き、若葉4、6、7丁目の計約6・53haが余剰地になると見込まれるため実施する。
市は地域のまちづくりに役立つ事業を誘導するための方策や事業手法の検討に向け、市場調査を通して民間事業者のアイデアや市場性の有無、事業参画の意向などを把握する。
市場調査の対象は余剰地利活用などに関心があり、事業実施主体となる意向を持つ法人か法人のグループとする。余剰地活用の可能性や課題をはじめ、PPP・PFI手法や事業スキーム、事業参画意欲などを探る。