公民館など統合した複合施設想定
森町は2023年度、老朽化が進む役場庁舎の建て替えに向けて基本構想の策定を計画している。公民館などを統合した複合施設を想定。着工時期や導入設備などは検討中だ。23年度予算案に複合施設整備基本構想策定費として1300万円を計上した。
御幸町144の1にある役場庁舎は1967年に完成した。本庁舎がRC造、2階、延べ1414m²、議会棟がRC造、2階、延べ1207m²の規模。御幸町132の公民館はRC造、地下1地上4階、延べ3921m²の規模で、71年に完成した。両施設とも外壁や設備を中心に劣化が進み、対策が必要となっている。
公民館のほか、図書館や郷土資料館などの機能を盛り込むことを視野に入れ、エアコンやエレベーターの導入も検討。ユニバーサルデザインに配慮した施設を目指す。
新年度以降、庁舎建て替えに向けた検討会を複数回開き、総事業費や建設場所、設備、規模、スケジュールなどを順次詰める。メンバーは未定。建物一部への道産木材使用や、環境に配慮した構造など幅広い検討を重ねる考えだ。
早期整備を目指す一方、住民らの意見を踏まえながら慎重に進める方針。事業化となれば、総事業費は10億円を超える見込みだ。