23年度に基本構想策定へ
美唄市は、市営住宅の再編で、いなほ、南美唄、進徳東の3団地を対象に2026年度から31年度までに移転・集約を目指す。23年度は基本構想を策定する予定で、今後選定方法を決め、4月にも手続きを進める考えだ。
3団地は、平屋の簡易耐火構造のCB造で、いなほ団地(西4北6―7丁目)が37棟148戸で1973年から75年にかけ完成。南美唄団地(南美唄町大通4丁目―下1条4丁目)が11棟44戸で65年から67年と68、70年には、進徳東団地(進徳町東)は30棟110戸で78年から81年にそれぞれ建設した。耐用年数が経過し老朽化が進んでいる。22年度はいなほ団地4棟16戸を解体した。
23年度は市民や有識者を交えた検討委員会を設置し、基本構想を策定するほか、いなほ団地3棟12戸、南美唄団地2棟8戸、進徳東団地3棟12戸をそれぞれ解体。24年度は規模を盛り込んだ基本計画や全体の基本設計を進める。25年度に第1期の実施設計、26年度に第1期の着工を見込んでいる。
建設候補地は、西2条北4丁目1の1の旧美唄工高跡地(敷地面積約4万6770m²)と、いなほ団地(同3万9754m²)が挙がっており、基本構想でいずれかに確定する。
3団地の再編・集約を巡っては、19年3月策定の立地適正化計画に旧美唄工高跡地に3団地の集約配置が盛り込まれており、19年度予算に基本設計費を計上。2棟120戸程度を想定し、19―20年度に基本設計、21年度に実施設計、22年度から8カ年程度での建設を描いていたが、その後、見直しすることになり、19年度の基本設計は見送られていた。