計画を見直し 斜里町内で区画整理481ha推進
オホーツク総合局産業振興部は、2024年度新規採択を目指す水利施設等保全高度化・畑地帯総合整備中山間地域型三井越川第2地区の計画を見直した。これまでは総事業費16億円としていたが、ヒアリングや調査設計を踏まえて20億円に改めた。区画整理481haを進め、32年度の完了を見込む。
斜里町内にある同地区は斜里岳山麓の波状台地という耕作条件で、バレイショやテンサイ、小麦を作付けしている畑地帯。主に火山灰土壌で、北側に泥炭土壌も見られる。受益面積は481ha、受益戸数は56戸となっている。過去に斜里越川地区(06―08年度)、斜里三井地区(08―11年度)、三井越川地区(14―20年度)で暗渠などを整備した。
自動操舵(そうだ)トラクターや可変施肥機の導入などスマート農業を進めているが、排水不良農地の点在や防風林などによる小区画ほ場によって、機械を用いた作業に支障を来していることから整地などを実施する。
工事費は区画整理に17億8500万円を試算。内訳は整地481haに10億9300万円、暗渠233haに5億1500万円、客土17haに1億3500万円、除れき9haに4200万円となっている。このほか、測量設計費に2億1500万円を充てる考えだ。