美幌町が最終処分場に24年度着工 土木と建築に分け入札へ

2023年07月05日 16時50分

 美幌町は2024年度、第Ⅳ期一般廃棄物最終処分場に着工する計画だ。埋め立て面積8500m²、容量5万m³の規模。土木の造成と建築の浸出水処理施設新築に分けて24年度に一般競争入札する見込み。土木は共同体での施工、建築は設計・施工一括の性能発注方式を想定している。

 建設地は、第Ⅰ―Ⅲ期最終処分場がある登栄3の1で、第Ⅰ期施設西側の町有地。森林が広がっていて整地・造成のほか道路整備が必要だ。主要施設は貯留施設、浸出水集排水施設、地下水集排水施設、遮水施設、雨水集排水施設、発生ガス処理施設、飛散防止施設など。

 新たな最終処分場の埋め立て容量は、第Ⅲ期の9万7000m³の約半分となる。広域の中間処理施設が28年に供用開始となり、直接の埋め立てから焼却灰に変わるため、埋め立て量が減るとの考えだ。

 浸出水処理施設は現在、Ⅰ・Ⅱ期とⅢ期の2棟があるが、新たな処分場と距離があるため1棟を新設する。一日当たり20m³の処理能力を想定。計画流量や施設の規模、構造を23年度の実施設計で詰める。Ⅲ期は、一日当たり30m³の処理で、RC造、地下1地上2階、延べ1333m²の規模となっている。

 土木は24年度に一般競争入札し、3カ年で施工する計画。入札参加資格は第Ⅲ期の公告内容を踏襲し、町内業者を中心とした共同体の参加を想定している。

 建築は、施設の詳細設計と施工を一括発注し機能水準を確保する。要求水準の仕様書をホクスイ設計コンサルが24年3月18日までに仕上げ、24年度早々に入札する行程をみる。土木、建築ともに26年度に完成予定だ。

 実施設計で、第Ⅳ期の概算工事費を出す。過疎債と防衛省の民生安定助成を活用する方針。

 第Ⅲ期は、造成を聖太建設・道和建設・宮田建設共同体が4億6600万円で落札。浸出水処理施設建設はダイイチ・宮田建設共同体が2億2100万円で、プラント設備は共和化工が2億7245万円で請け負った。


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