遠軽町は、建設に向けて準備を進めている新役場庁舎・消防庁舎の基本設計図案を公表した。防災拠点としても高い機能性を備えた施設を目指す。規模はRC一部S造、3階、延べ7211m²とし、公用車含む280台の駐車場を設ける方針だ。
町役場と遠軽地区広域組合の消防本部・消防署を一体的に整備する。
建設地は、現庁舎の前庭である1条通北3丁目1の1。基本理念を「町民の安全安心を守り、人と環境に優しい庁舎」とし、ユニバーサルデザインやZEB Ready(ゼロ・エネルギー・ビル・レディ)適合で、人や環境に優しい庁舎とする。
内部は自然・再生可能エネルギーを活用。地中熱を冷暖房に利用するシステムを導入するほか、太陽光発電設備を設置する。
1階は、役場部分が町民対応を中心とした窓口を集約する。消防部分は車庫や資機材庫を備える出勤エリアとした。2階は役場部分が総務部、経済部、教育部の各課や町長室などを設けたほか、消防の執務スペースを配置。役場と消防の一体的な構成として、各種会議室を共用する。3階は議会や食堂を備える。また展望ワークプレイスを設け、快適で使いやすい形とする。
基本・実施設計は久米設計・北海道建築設計監理特定共同体が受託していて、履行期間は2024年2月末まで。着工は23年度後半になる見込みだ。
町は基本設計案について、町民からの意見を18日まで募集している。