環境省釧路自然環境事務所は温根内ビジターセンター改築の実施設計について、本省からの内示を待って近く公募型指名競争で公告し、6月に入札する考えだ。年度末までに終え、2016年度の施工に備える。規模の拡大などで総事業費は4億5000万円を試算している。

　鶴居村温根内にある同センター(Ｗ造、2階、延べ309m²)は1991年に建設。年間4万人が利用する施設だが、老朽化が進んでいるほか、案内表示が分かりにくいことが課題となっている。このため、現地建て替えに加え、センターと駐車場をつなぐ鶴居軌道敷跡や案内看板の整備などを施す。

　新センターは13年度に基本構想、14年度に基本設計をどちらも北電総合設計に依頼して進めた。Ｗ造の平屋建てで、規模は当初予定から100m²拡大し、延べ600m²とした。このほか、展示関連の詳細な積算や現施設の解体撤去費用を含めたことで、総事業費が1億5000万円膨らんだ。

　事業費の内訳は改築3億5000万円、外構と解体が各5000万円。15年度は3000万円程度を投じて実施設計を進める。

　16年4月から現施設を解体した後、改築に取り掛かる。施工中は同センター隣に設けるプレハブの代替施設で営業。年度末までに建て替え、新施設の供用開始をする。17年度に外構整備をして完了する予定だ。