JR札幌駅北口の「北8西1地区」に新たに建つ50階建て分譲マンションの開発事業者が26日までに分かった。大和ハウス工業、住友不動産、東急不動産、NIPPOの大手4社が共同で約600戸の供給を計画。2016年度中の着工に向け準備している。1棟としては市内最大の開発規模となる。
札幌第1合同庁舎東側の札幌市北区北8条西1丁目の1万1700m²の敷地に建設する。計画中の「札幌駅北口8・1地区市街地再開発」の一環として整備するもので、マンションに商業や医療・福祉の機能、駐車場を併設した複合施設となる。高さは約180mで札幌テレビ塔を30mほど上回る。工期は3年を予定。早ければ19年度中に完成する。
施設は、50階建てのマンション棟と11階建ての医療・福祉棟、3階建ての医療棟、7階建ての駐車場棟で構成。総延べ床面積は12万1500m²となる。
マンション棟の1、2階は飲食店などの商業施設やクリニックモール、3階は保育園で、4階から上が居住スペースとなる。医療・福祉棟の1階から5階には病院、6階から上には高齢者向けの賃貸住宅が入る。医療棟は全て病院として使う。いずれの施設も低層部で接続する。
4社は今のところ同事業の参加予定者との位置付けで、同地区の再開発準備組合が本組合となった段階で正式に事業に加わることが決まる。再開発準備組合の関係者は「年内に本組合にしたい」と話している。
同組合は16年度に入り地権者の権利変換作業を始め、終了後に今ある施設を解体し着工する。19年度中の完成を目指す。施工業者の選定も16年度中を予定している。大成建設と伊藤組土建が事業協力者、日本設計が事業コンサルタントとなっている。