札幌市都市局は、2018―32年度の15カ年計画で伏古団地を建て替える計画だ。既存の18棟690戸を16棟600戸に集約するが、全体の延べ床面積は約5万m²に拡大する見通し。初弾となる1―3号棟は18年度から2カ年で新設する方針だ。
基本設計の概要案によると、新団地は便宜的に団地をA―Cブロックに分け、C、B、Aの順で工事を進める。建設場所は、Aが既存1―6号棟のある東区伏古6条5丁目、Bは7―10号棟の同3条4丁目、Cが11―18号棟の同3条3丁目に位置する。
初弾のCブロック部分は18―23年度で取り組む。既存17―18号棟を18年度に解体し、1―3号棟を新設。その後、11―12号棟を20年度に解体して新5―7号棟を建設、22年度は13―16号棟を解体し、新4、8号棟と集会所を整備する。新設工事にはいずれも2カ年を見込んでいる。
Bブロックは24―29年度で既存7―10号棟を解体後に6棟を、Aブロックは30―32年度で11―18号棟解体と2棟の新設を進める。
集約化を図るものの、エレベーター新設など共用部分の面積が増大する影響が大きく、総延べ面積は約4万440m²から約5万m²に拡大する見込み。
16年度は住民説明会などを実施し、地域意見を吸い上げ17年度の実施設計に反映させる。工事は18―32年度の15年間にわたる計画となっている。変動する可能性は大きいが、同局では新設に関連する総事業費を120億円程度と試算。解体費は含んでいない。