夕張市は30日、ホテルマウントレースイなど観光4施設売却について、不動産業を営む元大リアルエステート(東京都墨田区業平4丁目2の12、呉之平社長)の子会社、元大夕張リゾート(同)と仮契約を結んだ。契約金額は2億3685万8578円(税込み)で、2月上旬に開く臨時市議会の議決を経て本契約を締結。4月1日に引き渡す予定となっている。
元大リアルエステートは不動産業が中心だが、ホテル事業やリゾート開発にも携わっており、道内では赤井川村でリゾート開発を進めてきた。この経験を踏まえ、道央地域のリゾート開発を展開するため夕張市の施設を買収。国内外の観光客に対するサービス体制を強化し、新たな観光市場を開拓する考えだ。
元大夕張リゾートには現地法人の役割を持たせることから、今後、ホテルマウントレースイ内に本社所在地を移す。
売却する施設はホテルマウントレースイのほか、マウントレースイスキー場、ホテルシューパロ、ファミリースクールひまわりの3施設。同社は、耐震基準を満たしていないファミリースクールひまわりの耐震化やその他施設に必要な修繕に取り組む考えを示している。