旭川建管が2016年度内の採択を国に要望していた空知川改良復旧事業が、3月3日付で採択された。17年度夏ごろから復旧工事の発注を本格化させる見通しで、総事業費は原形復旧分も含め21億円と試算。18年度までに掘削22万6000m³などを施す計画となっている。
改良復旧は、被災箇所の復旧だけでは災害防止が十分ではないと考えられる場合、被災していない箇所を含む一連の区間で、築堤や掘削、床固めなど施設の機能強化を図る事業。南富良野町は、昨年8月の台風10号に伴う大雨により甚大な被害が各地で発生した。
道管理区間の空知川流域では堤防や河岸が複数箇所で決壊。周辺農地や家屋などが浸水した。
このため、旭川建管は原形復旧ではなく、改良復旧を国に要望。公共土木施設災の現地査定は11月28日までに終えた。
事業区間は幾寅地区に架かる町道幾寅南1線福寿橋下流付近から上流へ3・9㌔進んだ地点まで。掘削をメインに、護岸5万8000m³や樋管9基を整備する考えだ。