ハウス園芸や菓子製造など 小清水高跡地活用の基本構想

2019年06月24日 15時00分

 小清水町は、閉校した小清水高跡地の活用に関する基本構想をまとめた。町民や有識者による北海道小清水高等学校跡地活用検討委員会での意見を基に策定したもの。農作業支援員の冬季雇用に向けたハウス園芸施設や、畑作物や乳製品の加工施設、町民が集まりやすいホールなどを構想しており、現在進めている基本設計などに反映させていく方針だ。

 小清水高は2018年に閉校し、体育館以外を取り壊すことが決定。敷地面積は5haで、建物・土地の所有者である道が校舎棟(RC造、2階、延べ1587m²)と柔剣道場(S造、平屋、延べ310m²)の解体を進め、土地は町が譲り受けることとなっている。

 これを受け、町は検討委員会を設置。跡地の有効活用について広く意見を募り、まち・ひと・しごと創生総合戦略の理念である、農業の雇用創出を軸に施設を整備する方針を固めた。

 具体的には、農作業支援員の通年雇用に向け、冬季でも仕事が可能な温泉熱を利用したハウス園芸施設を設ける。さっぽろオータムフェストでも好評の町の名物お菓子「じゃがいもスイートポテト」の製造スペースも設け、量産化体制を整える考えだ。

 また、道の駅に併設している小清水町活性化センターの加工施設も老朽化していることから、それらの機能移転も検討。人が集いやすいホールや飲食スペース、小清水高のメモリアル広場も整備する。

 新施設の規模は、基本設計の中で詰めていく予定。19年度に基本設計、20年度に実施設計を進め、21年にも着工するスケジュールを描いている。


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