2人暮らしに最適な平屋提案 内池建設

2020年10月08日 15時00分

間取り2LK「コの字」形

 内池建設(本社・室蘭)が室蘭市高砂町1にオープンした平屋建ての常設モデルハウスが注目されている。戸建て住宅の建築部門を持つ同社が初めて手掛けた。さまざまな事情で2人暮らしのライフスタイルを選択した顧客に向け、最適な住環境となるよう意匠を凝らした。

コンパクトな外観のモデルハウス

 延べ94m²とコンパクトなW造、平屋建てで、9月の4連休初日に公開。新型コロナウイルス感染症対策として内覧時間を1組2時間に制限する予約制を取ったが、連休中は定員の21組に達するほどの盛況ぶりだった。

 住宅の間取りは2LKで、中庭を囲むコの字形。玄関から右に向かうとすぐにリビングキッチンが開ける。キッチンの奥には洗面所、風呂場を配置。さらに進むと正面に寝室、右手には住宅に接続する形で、使用用途を定めていない「離れ」を置いている。

 離れの部屋は1つの角がR状となっていて、洗練されたデザイン。機能性を重視すれば真四角とすべきところ、住宅が本来持っている「かっこよさ」「かわいさ」「面白さ」を提案するものだ。

部屋の角(右奥)をR状にしてデザイン性を高めた「離れ」の部屋

 2人暮らしをモデルハウスのコンセプトとした理由に関し、ハウスクリエイション事業部の吉田忠志営業次長は「毎年、幅広い世代から一定数の平屋住宅の建築依頼がある」と明かす。

 典型的なのは、子どもが独立した50―60代の夫婦。ファミリー向けの2階以上の戸建てを持て余し、住み替えをするパターンだ。

 2階にある使われなくなった子ども部屋の掃除、階段の上り下りなどの手間を省き、適切な広さの平屋に住みたいという需要があるという。

 床面積が小さいわりにコストは高くなるが、こういった点も考慮の上で選択する顧客ニーズに応えようと、平屋住宅の展開方針を固めた。

 外注できない家具があれば、市内の協力業者と連携しながら自社で製作することもあり、他社ハウスメーカーとの差別化を図っている。

(北海道建設新聞2020年10月7日3面より)


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