道東道のワイヤロープ設置 3割、29㎞が完了

2019年12月01日 10時00分

 東日本高速道路北海道支社は、道東自動車道暫定2車線区間でワイヤロープの設置を進めているが、21日時点で全体の約3割に当たる約29㌔の施工が完了した。音更帯広IC―池田IC間などで夜間工事を実施しており、2021年度までに残る約58㌔の整備を終える予定だ。

夜間工事で設置を進めている(東日本高速道路道支社提供)

 暫定2車線の高速道路では、上下線の区分にラバーポールを使用しているが、対向車線への飛び出しによる重大事故が起きるなど安全性に課題がある。

 国土交通省は、暫定2車線区間における正面衝突事故の緊急対策として、ワイヤロープの設置を計画。ラバーポールに比べて低コストで、高い衝撃緩和性能を持つことから、車両が反対車線に飛び出すのを防ぐ効果が期待される。

 17年度に全国12路線の約113㌔で試行設置し効果を検証。道東道でも夕張IC―占冠IC間約5㌔に設置したが、ロープへの接触事案は11件あったものの、反対車線への飛び出しはなかった。全国でも飛び出し事故が急減したことから、国交省は高規格道路暫定2車線区間への導入推進を決めた。

 道東道では試行設置分を含め、17―21年度の5カ年で千歳恵庭JCT―本別ICと本別JCT―足寄IC間の計約87㌔に設置を予定。19年11月時点では3割程度の約29㌔で設置が完了している。今後も設置技術面で課題のある橋梁やトンネルを除き、関連調査や整備を着々と進めていく考えだ。

(北海道建設新聞2019年11月27日付9面より)


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