人気お笑いコンビ「雨上がり決死隊」の宮迫博之さんを含む10人以上の芸人が反社会的勢力の宴会に出演し、ギャラを受け取っていたとして「吉本興業」(大阪)など所属先から謹慎処分を受けた。事務所を通さない、いわゆる「闇営業」だったという
▼よく知る芸人から紹介されたそうだが意識が低過ぎたようだ。「赤信号みんなで渡れば怖くない」。このツービートの有名な漫才ネタの標語そのままの行動である。自分と仲間の身を守るには、やはり正しい標語を胸に刻んでおくべきだったろう。現場での不安全行動の防止には本紙〈建設安全標語コンクール〉の作品を役立ててほしい。ことしの最優秀作は「見つけよう かくれた危険 日々変化」だった。入選を逃した作品の中にも良い作品はある。幾つか紹介したい
▼「互いの声掛け意識の高揚 我々みんなが監督だ」。一人一人の自覚が場を引き締める。「フルハーネス 家族とわたしの いのち綱」。法令改正にしっかり対応する姿勢が命綱そのもの。何より基本の積み重ねである。「作業中 ヒヤリと思えばすぐ改善 安全対策これでもか」。ごく小さな危険も断じて見過ごさない。「やらない 知らない 覚えない ないないづくしで 大災害」。全ては人ごとでなく自分ごと
▼「絆から 生まれる安全 家族の笑顔」。大事な人を悲しませないこと、笑顔を守ることが働く者の使命だろう。きょう、第92回全国安全週間が始まった。令和初の安全週間である。初心を思い出すには絶好の機会でないか。これからの工事繁忙期、どうかご安全に。