北海道の近代開拓において、重要なピースとなった石炭、鉄鋼、港湾、そしてそれらをつなぐ鉄道。小樽市と幌内炭鉱を結んだ手宮線の開通で、経済都市として発展した小樽市内には、多くの鉄道遺産が生活の一部として今も息づく。
札幌の開拓は大友亀太郎による札幌村の開墾と用水確保を目的にした1866(慶応2)年の「大友堀」開削に始まる。堀は150年にわたり変遷を重ね遺構の多くが失われたが、一部は創成川として残り、東区の札幌村郷土記念館に残る史料とともに、本道開拓の足跡を今に伝える。