重大NEWS2019 令和元年を振り返る

 人口減少社会の到来を見据え、経済、社会の構造が大きく変わろうとする令和元年のニュースを振り返る。

重大NEWS2019 令和元年を振り返る(1)再開発 札幌駅前で始動

2019年12月27日 12時00分

大通り以南、創成東地区も活発化

 令和の幕開けとともに、JR札幌駅前で2つの大型再開発が始動した2019年。北海道新幹線の札幌駅開業や冬季オリンピック・パラリンピック招致を見据え、次の100年を担う道都の玄関口づくりが具体化する。都心再生の勢いは駅周辺にとどまらず、大通や創成東地区へと広がりを見せている。

 ことし5月、未利用地が長く残されていたJR札幌駅南口の北4西3街区でヨドバシカメラ、北海道建設会館などの民間事業者が再開発準備組合を立ち上げ、街区一体の複合ビル建設に動き出した。

 11月には札幌市とJR北海道グループが北5西1・西2街区[MAP↗]の再開発に向けて準備組合を設立。30年度の新幹線開業で道内最大の交通結節点となる新幹線口の大型再開発が始動している。

 構想では1階にバスターミナルを再編。低層棟に商業施設、中高層にオフィス、シティーホテルが入る複合ビルを計画し、29年秋の開業を目指す。
 開発に業績改善のけん引役を託すJR北海道の島田修社長は、地上47階、高さ約230mの渋谷スクランブルスクエアをイメージしたシンボル的な複合ビル建設を展望した。

 周辺では北8西1地区[MAP↗]、総合卸センター[MAP↗]、北4東6地区[MAP↗]など大型開発が稼働中で、駅前通では複数の老朽ビル建て替えも表面化。地下鉄南北線さっぽろ駅のホーム増設計画も発表され、駅周辺の再生機運は盛り上がりを見せている。

 都市の魅力と活力を高めるため民間開発の誘導、調整を進めてきた札幌市。4月に2期目をスタートした秋元克広市長は「駅前と中島公園をつなぐ駅前通は強い力を持つ都心の中心軸。民間の動きを見定めフォローしていく」と話し、都心リニューアルを加速する。

 駅前通を軸に動きの鈍かった大通以南や創成東地区でも不動産開発の動きは、活発化してきた。

 大通では東1丁目[MAP↗]で北海道電力、北海道中央バスなどが街区一体で再開発を計画。隣接する東2街区[MAP↗]ではインテリア小売大手のニトリが23年度の開業を目指し、観光バス乗降場を備えた美術館、ホテルの複合施設新設に動き出した。

 大通以南はアーケード街の狸小路に接する南2西3南西地区の市街地再開発が着工に至り、12月にはダイビルが南2西4街区で商業ビル「ピヴォ」など3物件を取得。一体開発を目指す。

 ニッカの看板とともに長くススキノの顔を担ってきた商業ビル・ラフィラ[MAP↗]も建て替えが明らかになり周辺再整備の呼び水として期待されている。

 駅前通南端の中島公園周辺[MAP↗]では札幌パークホテルの建て替えと一体で札幌市が大規模MICE施設の新設を計画。園内には札幌博物館の建設計画もあり、公園周辺の民間開発を含め駅前と対になった交流空間の創出が進みそうだ。

(北海道建設新聞2019年12月16日付1面より)


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