札幌駅北口8・1地区市街地再開発準備組合(札幌市北区北8条西1丁目、田中重明理事長)は9日の臨時総会で、北8西1地区第1種市街地再開発の特定業務代行者に大成建設・伊藤組土建共同体を選定した。計画する地上50階建て、延べ12万m²の再開発ビル新築で設計、施工を担う。2019年度の着工、22年度末の完成を見込んでいる。
地下鉄東豊線さっぽろ駅コンコースの北側を延伸する地下通路整備計画概要が判明した。西2丁目線下の北7条―8条区画で幅員約4m、延長約140mで構想。南側は16番出口付近と接続し、中間部の歩道上に階段による出口を設け、北側は北8西1地区再開発事業で整備するビルと接続する。整備主体は再開発組合で、通路整備部の費用は20億―30億円を試算し、2021年度の着工を想定。札幌市が再開発事業補助で費用の3分の1を支援する考えだ。市内の再開発事業による100m以上の地下通路整備は初の事例となる。
札幌市は、地下鉄東豊線さっぽろ駅コンコースの北側延伸について、民間事業者が推進する北8西1地区再開発事業で整備する方針を固めた。再開発ビルと既存コンコースをつなぐ延伸部は120―140m程度で、整備後は市が地下鉄施設として管理する。再開発計画や地下鉄施設の都市計画変更手続きを伴うため、9月12日の都市計画審議会で事前説明する。
札幌市は、地下鉄東豊線さっぽろ駅のコンコースを北側に約120―130m延伸し、JR札幌駅周辺と北8西1地区で計画中の民間再開発ビルを、地下歩道で直結させる方針だ。札幌駅交流拠点まちづくり計画案の基盤整備の一つに位置付け、再開発との連動を視野に事業手法の検討を進める。2018年度中に方向性をまとめ、ビル開業の22年度完成を目指す。