―開通までにどんな苦労があったのか。開通に至った率直な気持ちは。 何とか10月中に開通させることができ、ほっとしている。限られた時間の中でどうやって現場を回し、業者間や他の行政機関と調整するかが今回の課題だった。不通が北海道全体に与える影響の大きさと、災害復旧の重要性を伝え、相手方に理解を求め続けてきた。
2016年8月の台風で被災した国道274号日勝峠が、14カ月振りに開通してから1カ月が過ぎた。開通日の10月28日に日高町が主催した式典では、日高側で災害復旧工事に当たった施工業者で組織するR274日勝峠災害復旧関連工事推進協議会に感謝状が授与された。本道の土木史に残る復旧工事。力を合わせて早期開通を成し遂げた官民の立場から、協議会の松隈嘉和会長と道路管理者である室蘭開建の平野令緒部長に、復旧工事を振り返ってもらった。