2020年11月10日 09時00分
解体が計画されている北海道百年記念塔を巡って、日本建築学会北海道支部歴史意匠専門委員会の有志は6日、鈴木直道知事に「存続に関する要望書」を提出した。要望書では建築から50年経過した百年記念塔の有形文化財としての価値などを訴え、あらためて幅広い専門家の意見を聞き、修理・改修について最善の検討を望んだ。
2020年10月07日 09時00分
塔は解体せず、手を加えずに見守ってほしい―北海道百年記念塔を設計した井口健氏は、3日に市立小樽文学館で開かれた座談会で、塔の在り方について自身の思いを語った。塔建設の経緯を振り返った上で、巨額を投じて解体を進めようとする道の方針に疑問を呈した。
2020年10月02日 09時00分
道建設部建築局は、北海道百年記念塔の解体に向けた実施設計を10月中にも公募型プロポーザル方式で公告する。ヒアリング審査を経て設計者を特定し、2021年2月に契約する予定。業務期間は21年10月まで。設計費は1000万円を試算する。
2020年09月09日 15時00分
石狩市は、石狩浜に設置されたブロンズ像「無辜(むこ)の民 石狩」を制作した札幌市生まれの彫刻家・本郷新が取り組んだ「石狩浜の百年記念塔」を取り上げたテーマ展を、10月5日まで弁天町のいしかり砂丘の風資料館と石狩浜海浜植物保護センターで開催中だ。同氏が黒川紀章氏と共同制作した作品を含め、1967年に実施した北海道百年記念塔設計コンペ入賞作品のパースを展示している。
2020年07月29日 10時00分
建築家有志で構成する北海道百年記念塔の未来を考える会は25日、解体が計画されている記念塔の内部視察報告会を札幌市内で開いた。報告者は、塔体は健全で、外板のさびも「劣化ではなく熟成の証明」であるという見解を示し、道の出した解体判断は拙速だとあらためて強調した。また、地域のシンボルとして愛されている記念塔の存続を、今後も技術的な知見から訴えていくことにした。