留萌管内8市町村の2024年度予算に占める工事請負費は、65億3455万3000円となった。23年度は増毛町と苫前町、初山別村、天塩町が骨格編成で、これら町村の肉付け補正後と比較すると10.4%、7億5633万8000円落ち込んだ。伸び率が3倍と最多の初山別村は、高齢者生活福祉センター「やすらぎ」の改修がけん引した。遠別町は遠別中建て替えに取り掛かる。
羽幌町は、応札者辞退を受けて入札契約の進め方を再検討していた天売島の複合化施設新設について、基礎を現場打ちからプレキャスト工法に変更する考えだ。実施設計を再発注する必要があり、補正予算案を5月7日開会予定の臨時町議会に提出する。ただ、参加申請者が現れず3度の公告延長を余儀なくされた経緯があり、一部の町議会議員は、工法の変更により工事に着手できるか不安を募らせている。
北留萌消防組合は、移転改築する古丹別支署の規模をRC造、2階、延べ1267m²とする方針を決めた。総工費に10億円程度を試算している。発注方法は決めていないが11月までには入札したい考えだ。
遠別町は、旧町国民健康保険病院の解体を4月の第3週にも指名通知する考えだ。5月の大型連休明けの入札を予定し、工期は7カ月を見込む。2024年度予算の工事請負費に2億5100万円を計上した。
留萌開建は、天塩町で事業展開している国営総合農地防災産士地区について、2024年度以降の残事業費として25億円程度を見積もっている。暗渠と付帯明許が主な整備内容。25年度の事業完了を計画していたが、飼育牛に与える輸入飼料が高騰していることから、牧草地の一部に放牧できるよう、受益者と協議し26年度に延長した。