道都・札幌の交通や物流を支える重要路線として発展してきた「創成川通」。札幌と全道をつなぐ高速道路を、より早く結び付ける整備の具体化に動きだした。北海道新幹線延伸で増加する交流人口を全道に波及させ、集積する都市機能の広域利用を促進するため、早急な都心のアクセス強化が求められている。
北海道の発展を炭鉱で支えた空知。多くの炭鉱マンが生活していた夕張市で、その歴史を伝える石炭博物館が4月28日にリニューアルオープンした。本館や模擬坑道の老朽化を改善するだけではなく、当時の生活が伝わるよう展示物も見直した。ことしは北海道命名150年に加え、1888(明治21)年に夕張市で石炭の大露頭が発見されてから130年の節目でもある。夕張の歴史を残す社会教育施設として生まれ変わり、市内外から人が集い、関わり、学ぶ拠点となるよう期待が寄せられている。
日本最北の重要港湾の稚内港はことし開港から70年を迎えた。1957(昭和32)年の重要港湾指定から、道北地域の物資流通拠点や北方漁業基地、利尻・礼文の離島に加え、ロシアサハリン州への連絡港として重要な役割を担っている。近年は大型船の受け入れ体制強化に向けた整備に取り組んでおり、今後も宗谷管内の発展を支える港湾として期待が高まる。