ことし6月に就航した室蘭―岩手県・宮古定期フェリー航路の影響で、観光客や貨物量の増加が見込まれる室蘭市。フェリーターミナルから望むことができる白鳥大橋は、交通の要衝として今後も重要な役割を果たしていく。2017年度道の駅ランキングでは、景色がきれいだと感じた部門で、同橋の眺望スポットである道の駅みたら室蘭が5位を獲得するなど、観光拠点としての地位も確立している。
石狩川、美瑛川、忠別川、牛朱別川といった大きな河川が流れる旭川市は、橋梁整備の進展に合わせて発展してきた。分断していた地域同士が結び付き、一体的な市街地が形成されるなど橋は旭川市のまちづくりには欠かせない存在だ。
過去最高の乗降客数を更新し続ける新千歳空港。北海道経済のけん引役としての期待を背負い、2020年からの道内7空港一括民間委託に臨む。既に好調な業績を積んでいる新千歳を一段上のステージに発展させ、その効果を全道に波及させることができるか。優先交渉権者の提案内容と経営手腕が注目される。
2018年3月、道都・札幌の玄関口である札幌駅に将来の姿が示された。30年度末までに開業を目指す北海道新幹線の発着するホーム位置が、創成川をまたぐ、いわゆる大東案で決定した。15年にJR北海道が認可案である現駅併設案以外のホーム位置を検討の俎上(そじょう)に載せて以降、最良のホーム位置を巡る議論は2年半にも及び、国から示されたタイムリミットぎりぎりで決着に至った。