ことしもスーパーの店頭に、箱入りのミカンがうずたかく積まれる時季になった。毎年、冬の到来を実感させられる風景である。静岡、和歌山、愛媛、熊本と、産地を見るだけでおいしい期待に胸が膨らむ
▼いろいろ好みはあろうが、ことしはまず地震被害の大きかった熊本のものを、と考える人もいよう。「泣いて笑ってそしてみかんを食べるがいい」中塚唯人。人の集まる場にはいつも必ず山盛りのミカンがある。きのうは旧暦二十四節気の大雪だった。本道はまさしくおとといあたりから大雪の荒れた天気となり、気温も急降下。同じ冬を実感させられるものでも、こちらはだいだい色の甘い果物と違ってあまり楽しいものではない
▼こうして冬将軍が本腰を据えたとなれば、建設業者による除排雪もいよいよ本番である。雪国にとって除排雪は、日常生活の命綱ともいえる道路交通の安全運行を確保する重要な役割を持つ。災害時に救援ルートを切り開く道路啓開に、常時態勢で当たっているようなものだ。本紙でも安全大会や出陣式の記事が目立つようになった。記事から幾つかコメントを拾ってみる
▼中央区安全管理委員会「市民が大変期待している」山重啓司区土木部長。釧路北部事業協同組合「建設業者としての使命に力を合わせて当たろう」小沢由明理事長。北空知維持事業協同組合「安全第一で市民の生活を確保してほしい」中本博大代表理事。除排雪に携わる関係者は皆、同じ気持ちだろう。春まで長丁場である。風邪など病気に負けぬよう、時にはミカンを食べてビタミン補給も。