稚内建管は、猿払村の浜猿払漁港水産基盤整備の2023年度事業として東防波堤延伸10mと実施設計に2億6000万円を要望している。航路や港内の静穏度向上を図るための事業で、23年度以降の残事業費は4億2000万円を試算している。
稚内建管は、枝幸町の徳志別漁港で取り組む水産流通基盤整備オホーツク枝幸徳志別地区で、2023年度に外防波堤延長35mなど、事業費3億2000万円を要望している。港内の静穏度向上や越波被害防止を目的とし、計画期間は24年度まで。6月の発注を想定している。
網走建管は雄武町内で進めている沢木漁港水産流通基盤整備について、2023年度は北防波堤41m、北護岸38m、マイナス4・5m航路1900m²、マイナス4m泊地900m²に取り組む考えだ。27年度の完了を目指しているが、計画の見直しを視野に入れている。
小樽建管は、島牧村歌島地区で進めている厚瀬漁港水産物供給基盤機能保全について、厚瀬地区での施設整備を追加する計画だ。既存の防波堤や岸壁の長寿命化を図る考え。2023年度にも外防波堤とマイナス3m泊地に着工する。
稚内開建は、稚内市の東浦漁港で進めている直轄特定漁港漁場整備東浦地区の2023年度以降残事業費としてマイナス3.5m岸壁改良など約11億7000万円を試算している。岸壁に屋根を新設してホタテ貝陸揚げ時の衛生管理対策や、大規模災害発生時の漁業活動早期再開に向けた液状化対策を施す。事業期間は24年度までを予定している。