建設業界で銀行からの資金の借り入れが急増している。北洋銀行と北海道銀行の2021年3月期決算によると、建設業向けの貸出金残高は21年3月末時点で2行合計3894億円に達し、半年前より327億円、1年前より994億円増えた。長引くコロナ禍で今後の受注見通しが不透明感を増し、資材コストや人件費が上昇傾向にある中、手元資金を早めに確保しようとする経営者心理が表れているもようだ。
道内の民泊届け出住宅数が、この1年で減少の一途をたどっている。10日時点の届け出住宅数は、2000戸割れ目前の2039戸で、ピークの2020年4月時点から3割減った。そのほとんどが札幌市内の減少だ。ピーク後の20年5月以降も新たな届け出はあるが、月平均で100件近く事業廃止になっている状況。新型コロナウイルスの影響でインバウンドが激減しているほか、東京オリンピック・パラリンピックでの需要にも暗雲が漂っていて、さらなる廃業加速も危惧される。
岸田組(本社・旭川)は、ことし創業100周年を迎えた。コンクリート構造物の施工から始まり、民間の建築物など土木・建築問わず広く受注し、2020年4月決算時の完成工事高は約18億円に上る。19年には解体を担う八鍬組(本社・同)を小会社化。新分野の需要にも応えていく考えだ。