NPO法人阿寒観光協会まちづくり推進機構理事長の大西雅之氏は、釧路の将来を考えたときに湿原や阿寒湖、アイヌ文化などが観光の売りになるとし、IR(統合型リゾート)誘致の重要性を強調した。その上で、世界の観光都市と比較すると「昼は自然があるものの、夜に楽しめる場所がなければ長続きしない」と訴えた。
阿寒湖温泉にはアイヌや縄文の文化をモチーフとした「イオマプの庭」という庭園がある。道内でホテル事業を手掛ける鶴雅ホールディングス(本社・釧路市)からの依頼を受け、全体構成・デザインはランドスケープアーキテクトの高野文彰氏が担当。動物や模様を彫ったアイヌの木柱には阿寒アイヌ工芸協組専務理事の秋辺日出男氏が関わった。
2011年3月の東日本大震災以降、国内各地で豪雨、台風、地震などが頻発している。しかし自然災害の発生を防げない以上は、被害を小さくする〝減災〟の取り組みこそ重要―というのがこの講座の趣旨。
石狩―留萌をつなぐ増毛山道と濃昼(ごきびる)山道は江戸時代後期、帝政ロシアに対する北方警備のため箱館奉行所の命令でニシン漁を行う場所請負人が私費で開削した。北海道の名付け親である松浦武四郎が「蝦夷地第一の出来栄え」と評した希少な山道でもある。