中頓別町の小頓別地区に立つ旧丹波屋旅館は、国の有形文化財に指定される歴史的な建造物だ。町にゆかりのある住民らが設立したNPO法人は、2023年に3次元(3D)機器を使って内外部を調査した。宿場町として発展した地域の記憶を残すため、旅館の保存活用を目指している。
宗谷総合局農村は、通作条件稚内地区を新規事業化した。凍上などで不陸が発生した地区内の農道を改良する。総事業費は5億3000万円を見込み、2028年度の完成を目指す。
宗谷管内土木3官庁(稚内開建、稚内建管、宗谷総合局農村)の2023年度業者別工事受注実績が本紙集計でまとまった。71者が請け負い、総額は前年度比0.6%増の160億5414万3000円となった。安田建設が15件、17億8980万8000円を受注し首位に立った。
宗谷管内10市町村の2024年度予算に占める工事請負費は、前年度当初(豊富町、中頓別町は肉付け補正後)比27.9%増の163億9971万5000円となっている。猿払、浜頓別、枝幸、礼文、利尻の5町村で増額。浜頓別町国民健康保険病院建て替えや利尻町の沓形小改築など、継続事業に金額が積み上がったことが影響し総額が伸びた。
宗谷総合局農村振興課は、道営草地歌登3地区(枝幸町)の草地整備に新たに取り組む。2024年度は調査設計に着手し、25年度から着工する計画。総事業費は5億1000万円を見込み、28年度の完了を目指す。