幌延町教委は、幌延小と幌延中を統合する小中一貫校新設の基本設計を、5月末までに公募型プロポーザルで公告する計画だ。幌延小敷地に小中一貫校の校舎と屋内運動場、給食センターを新築する。2027年度の完成を目指している。
宗谷管内10市町村の2024年度予算案が出そろった。骨格編成の自治体はなく、予算総額は前年度当初比(稚内市、中頓別町、豊富町は肉付け補正後比)5.5%増の1322億9912万1000円。一般会計は3.9%増の826億9999万円。うち普通建設事業費は、2.9%増の145億2220万2000円に上った。普通建設事業費が伸びたのは5町村で、大型事業の継続費が一因となり金額を押し上げている。
稚内市内で戸建て、共同住宅の新築が激減している。これまで年平均90戸で推移していたが、2022、23年は2年連続で50戸を下回った。特に戸建て住宅は建設費の上昇に伴う高価格化で購買力が低下。賃貸共同住宅も近年は着工実績が乏しく、今後も建設される見通しが立たない。一方で戸建て、共同住宅ともに中古物件を買う動きが強まっているが、価格上昇が続いていて予断を許さない状況にある。
宗谷総合局農村振興課は、公共牧場浜鬼志別地区(猿払村)の育成舎1棟の新築を近く公告する。S造、平屋、延べ1940m²の規模で事業費は3億円を見込む。同地区で残る草地整備なども施し、2024年度の完了を目指す。
宗谷管内土木3官庁(稚内開建、稚内建管、宗谷総合局農村振興課)の2023年度第3四半期末(4―12月)業者別工事受注実績が本紙集計でまとまった。72者が前年度同期比1.7%増の160億6323万3000円を受注した。業者別では15件、17億8980万円を獲得した安田建設が上半期(4―9月)に引き続き首位に立った。