寒地土木研究所の寒地河川チームは、川の中の氷が詰まって流れをせき止める〝アイスジャム〟について、災害の発生原因や対応策を研究している。川の氾濫や取水障害などを招く現象。2018年3月には、流れてきた大量の雪に人や車両が巻き込まれる事故が道内各地で発生。そのため同研究所では災害被害の軽減を目指し、アイスジャムの発生メカニズム解明などを急いでいる。
道は、知床自然遺産内のルシャ川でサケの自然産卵を促すため、治山ダム3基(各堤長約150m)の切り下げを計画している。2019年1月開催の有識者や関係機関で構成する河川工作物アドバイザー会議で、検討している施工方法や内容、着工時期について提示する予定だ。
札幌開建は、空知川南富良野町幾寅地区で取り組んでいる地域連携防災事業を2019年度から本格化させる。16年8月に起きた台風による洪水で甚大な被害を受けた同地区の水防能力のさらなる強化を図る事業で、河道掘削や堤防拡幅などを計画。河道掘削は18年度から一部着工しているが、堤防拡幅は来年度から取り掛かる予定だ。このほか、緊急復旧用の資材などを備蓄する河川防災ステーションの整備も構想している。