おとなの養生訓

おとなの養生訓 第93回「就眠儀式」 酒、寝付けるが眠り浅く

2016年06月24日 17時48分

 出張などの旅先で、疲れているはずなのに、なかなか寝付けないという体験をお持ちの方がおられると思います。「枕が変わると眠れない」という言い方もされます。旅先はどうしても緊張するものだから、その緊張で眠れないという考えもあります。

 そこで、緊張をほぐすつもりで、お酒を飲んでから眠りにつく人もいます。でも、お酒は意外と効果がなく、首尾よく眠りについても、1―2時間も眠ると目が覚めてしまい、そのあとはむしろ目がさえてしまい、朝までまんじりともせずに過ごすなんてことも、実はあるのです。

 私の業界では、やたら出張が多いのに、旅先で寝付けないことに悩んで、睡眠導入剤を使っている医者もいます。結構、みんな苦労しているようです。

 旅先で寝付けない理由の一つとして、「就眠儀式」ができないためだという考えがあります。人にはそれぞれ寝付くまでに、決まった行動があり、そのリズムの中で脳が眠りに入っていくということで、就眠儀式と呼ばれるのです。

 たとえば、明かりをつけていないと眠れない、本を読まないと寝付けない、テレビを見ながらでないと眠れない、などというのは立派な就眠儀式なのです。私の知り合いに、目がさえるはずのコーヒーを一杯飲まないと寝付けないという人がいました。本当に、習慣というのは不思議なものです。

 そこで、旅先で寝付けないことを防ぐ対策として、自分の就眠儀式を確認しておくことはいかがでしょうか。本、テレビ、明るさ、いろいろ思い当たることがあるはずです。旅先で、それを試すのです。旅先で眠れないからといって、普段は明るい部屋で眠っているのに、ことさらに部屋を暗くして寝ようとしないことです。

 ただ、就眠儀式がお酒である人は、今後の継続はお勧めしません。先に述べたように、お酒は寝付きをよくしますが、すぐに眠りが浅くなる効果があり、夜中に目が覚めることが多いからです。これでは、旅先の疲れは取れなくなってしまいます。

 出張先で夜に一杯やるのは楽しみでもあるわけですが、眠りにつく1―2時間前までに切り上げて、ゆったり眠りにつく方が効果的だと思われます。飲みすぎて記憶が定かでないような眠り方は、脳に悪影響があるので、呉々も避けるようにお願いします。

(札医大医学部教授・當瀬規嗣)


おとなの養生訓 一覧へ戻る

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

航空写真や建設予定地の位置情報などを重ねて表示できる地図ベースの情報サービスです。
  • オノデラ
  • 日本仮設
  • 古垣建設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

新型コロナウイルス感染症で産業用マスクが品薄
2020年02月06日 (3,080)
236号帯広市稲田―川西間3km区間を4車線化へ 帯広開建
2020年02月10日 (2,924)
コストコ 石狩湾新港に道内2店目を検討
2019年12月12日 (2,132)
日高自動車道大狩部トンネルが貫通
2020年02月15日 (1,729)
ススキノラフィラ 20年5月に閉店 新ビルに建て替えへ
2019年10月18日 (1,490)

連載・特集

連載 おとなの養生訓 new

おとなの養生訓
第178回は「濃厚接触」。電車やバス など人混みを避け、インフルエンザや 風邪を防ぐためにもマスクの着用を。

連載 深掘り

深掘り
地域発展には欠かせない、新技術と それを発展させたビジネスの創出。 〝勝ち〟にこだわる経営者らの発想や アイデアを紹介します。

連載 走り出したSDGs~建設業が取り組む意味

走り出したSDGs~建設業が取り組む意味
建設業がSDGsに取り組む意義を 報告。先進的に着手する道内建設業 を紹介します。