おとなの養生訓

おとなの養生訓 第95回「昼食」 仕事量考え食事決める

2016年07月22日 17時56分

 毎日忙しく働くビジネスマンにとって、昼食は非常に大事なものです。昔の日本は朝と夜の1日2回の食事だったそうですが、昼に重労働をする農家や武士などを中心に、労働に必要なエネルギー補給のため昼食を食べるようになったといわれています。つまり、仕事をこなすためには昼食が欠かせないという訳です。やはり、どんなにたくさん食べても、朝食だけでは1日は乗り切れません。適切な量の昼食が欠かせないのです。

 3食の中で、朝と昼を多めにして、夕食を少なくすると、太りにくいとされています。夜に比べて、昼の方が体の代謝が活発になり、食べたものが十分に燃焼されてしまうからだといわれます。そうすると、仕事を考慮に入れると、昼食こそしっかり食べるべきであるといえるのです。

 600kcalは、ただ、普通の幕の内弁当や普通のラーメン1杯ぐらいに相当します。午後にデスクワークが中心なら、これぐらいがいいところでしょう。よく見られる、お昼にざるそば一杯ではやや足りない感じになります。

 一方、カツカレーやスパゲティの大盛りだと、1000kcal近くになります。午後に肉体を使う仕事や遠出の営業などがあれば、これぐらいでもいいかもしれません。つまり、昼食のメニューを考えるときは、午後の仕事も考えたうえで、決めるのがいい方法です。

 昼食というと、食べた後に眠気が起こりやすいのが、悩みの種です。人は1日のリズムの中で、夜とお昼に眠気が生じやすいとされています。最近の研究では、お腹一杯になると、脳の活動が鈍くなる効果もあると報告されています。つまり、昼食後はどうしても眠くなります。

 一つの対処法は、昼食を早めに済ませて、残りの休み時間に仮眠をとることです。わずか、5分、10分でも仮眠をとると、それだけで眠気が抜けて、スッキリと午後の仕事に取り掛かれるものです。午後に会議があり、居眠りの危険性が高い場合は、是非とも試してみてください。

(札医大医学部教授・當瀬規嗣)


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