「ガーデンツーリズム 釧路でも」
元海上保安庁長官日本空港ビルデング副社長 鈴木 久泰氏
茶道家知識資源機構代表理事 佃 一可氏
俳優・歌手 倍賞 千恵子氏
インフィオラータアソシエイツ社長
花絵文化協会代表理事 藤川 靖彦氏
ランドスケープアーキテクト 高野 文彰氏
進行役を務めたランドスケープアーキテクトの高野文彰氏は道内のガーデンツーリズムの一例を説明。清水町にある十勝千年の森で実施したガーデンショーや旭川市、上川町から十勝管内を通る北海道ガーデン街道などを紹介。「北海道でしかできない庭造りを目指してデザインした」と振り返る。「地元の誇りになる庭になればいい」と話し、今後道内でガーデンツーリズムをさらに広める考えを示した。
知識資源機構代表理事の佃一可氏は2012年に十勝千年の森で開いた茶会について説明。中国や台湾、インドの茶を取り寄せたと話した。午前10時と午後5時に開催。午後5時からの開催は「夜のとばりが下りていくのを感じられるようにした」と話した。
女優の倍賞千恵子氏は映画の出演をきっかけに別海町内に別荘を建てたと明かした。北海道の魅力について「自分の庭にしたいと思える」と述べ、道内に庭を増やしたいと話した。
インフィオラータアソシエイツ社長の藤川靖彦氏は自身が手掛ける花を使って模様や絵を描く花絵を紹介。花絵を「観光や文化としていかに生かしていくか考えたい」と述べ、継続することで観光や文化につなげる考えを示した。
日本空港ビルデング副社長の鈴木久泰氏は北海道の印象を「自然がきれいで食べ物もおいしい」と話す。近年は道内へのインバウンド(訪日外国人)も増えてきていて、北海道ガーデン街道は観光振興に効果的と述べた。
参加者からは「釧路は海がきれいで山もあるが、ガーデンツーリズムの舞台にならないのか」と質問が上がった。高野氏は「可能性はある」とした上で北海道は自然と食が豊富だが、自然や食をそのままにせず環境を整える必要性を説いた。佃氏は釧路の夕日を庭園と組み合わせて見せるよう提案。倍賞氏は「岸壁に緑や花を加えてみてはどうか」と話した。