おとなの養生訓

おとなの養生訓 第152回「付け合わせ」 見栄え良くし食欲増進

2019年01月25日 07時00分

 付け合わせとは、中心的なメニューに少量つける食材のことだそうです。栄養バランスというより見栄えを重視して付けられるものです。例えば、ステーキの「向こう側」に並ぶ芋やニンジン、焼き魚に大根おろし、チャーハンに紅ショウガ、そしてなんといってもカレーライスに福神漬けですね。確かに、付け合わせがあるかないかでは、見栄えが全く違います。それに、メインを食べている最中に時々付け合わせを口にすると、味の変化によってメインに対する「飽き」が解消されます。

 しかし、見栄えがいい、というのはどういうことでしょうか?メインだけでは色が単調であり、別な色を加えて、色取りをよくするということは、うなずけます。それ以上の効果があることが、すでに心理学により証明されています。それは、付け合わせによって食欲がそそられる効果があるということです。赤やオレンジ、黄色などの暖色系の色は食欲をそそる色とされます。

 ですから、全国のファーストフードやファミリーレストランの内装は、暖色系を基本にして施されています。付け合わせでも、福神漬け、紅ショウガ、ニンジン、プチトマトなど赤色のものが多いのです。もう一つ、緑色も食欲増進に効果的といわれます。ネギ、セロリ、パセリ、バジルなどの薬味にも色彩効果があるのです。

 逆に、寒色系は食欲を抑えるといわれます。確かに、よく考えると、青色の食べ物って、見かけないですよね。以前、テレビで青色のカレーライスというのを見ましたが、珍しさはありますが、どうにも食べたい気持ちが起きませんでした。しかし、色の効果は器にはあまり関係がないようで、寒色系の器は普通にありますよね。食べ物自体の色であるかどうかがポイントのようです。

 というわけで、料理人の方々は、色取りをよくすることに、相当なこだわりがあるようです。単調な色のレシピに一色添えることを、必ずやっています。パセリなんて、典型的です。確かに見栄えはいいのですが、あのパセリを食べる人って、どのくらいいるのでしょうか。私はパセリを食べられるので、口にすることも多いのですが、とりわけおいしいものではありませんよね。パセリはよく残されるので、使いまわししていたなんて事件も起こっています。パセリはいらないんじゃないかな…。

(札医大医学部教授・當瀬規嗣)


おとなの養生訓 一覧へ戻る

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

経審データ販売
  • 川崎建設
  • イイファス
  • web企画

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

きのとや、札幌・清田に新店舗 完成は11月中旬
2019年06月08日 (5,143)
ゼネコン大手4社の20年3月期第2四半期決算
2019年11月18日 (1,924)
新小樽駅周辺のイメージ動画を公開 新幹線建設促進小樽期成会
2019年11月28日 (1,527)
19年度上半期のゼネコン受注ランキング/首位は中山組
2019年11月11日 (1,455)
札幌都心アクセス道路 全線トンネル案が再浮上
2019年10月29日 (1,442)

連載・特集

特集 中国市場に挑む~大連・瀋陽リポート~new

中国市場に挑む~大連・瀋陽リポート~
巨大な中国市場に挑戦する日系企業と 成長を続ける中国企業の現状を紹介。

連載 おとなの養生訓 new

おとなの養生訓
第172回は「グラッパ」。イタリアの 食後酒で、フルーティーでさわやかな 香りとすっきりした後味が特徴です。

連載 深掘り

深掘り
地域発展には欠かせない、新技術と それを発展させたビジネスの創出。 〝勝ち〟にこだわる経営者らの発想や アイデアを紹介します。