おとなの養生訓

おとなの養生訓 第161回「チャーハン」 血糖の上昇を緩やかに

2019年06月14日 07時00分

 お昼のメニューの定番として、中華屋さんでラーメンか、餃子定食か、チャーハンか、と迷うことがよくあります。こんなとき、チャーハンをお勧めしたいのです。もちろん、ラーメンだけで済まされるのであれば問題はありません。かといって、ラーメンだけでは腹持ちしないから、とお考えの方も多いのです。ラーメンにライスや餃子を付けてしまうと、これはもう食べ過ぎといえる状態です。餃子定食も餃子自体が皮によって意外とカロリーが多く、ご飯もすすむので、やはりオーバーカロリーになりやすいのです。

 これと比較して、チャーハンはカロリーが意外と少ないのに、腹持ちがいいというのが特徴なのです。有名な中華のチェーン店のチャーハンは、600から700㌔㌍程度です。これは通常のラーメンより100㌔㌍程度多いぐらいです。ラーメンライスでは1000㌔㌍近くになってしまいます。ちなみに市販の冷凍食品のチャーハンでも一人前で700㌔㌍程度です。

 そして、最近の医学研究から、同量の白飯とチャーハンを比べると、チャーハンの方が食後の血糖の上昇が緩やかになると指摘されています。チャーハンには肉のほか、卵、油が含まれていて、これらが、血糖の吸収を穏やかにして、それによって、インスリンというホルモンの上昇が抑えられます。

 これは吸収したエネルギーを脂肪に変換することが抑えられることを意味しています。とくに、卵はご飯に油が浸み込むことを防ぐ効果があるので、なるべく卵入りのチャーハンがお勧めです。

 つまり、太りにくいと言えるのです。太りたくなければ、白飯よりチャーハンを選べ、という訳です。しかしながら、ご飯の代わりとしてラーメンや餃子にチャーハンを合わせるのは、やはりオーバーカロリーです。半チャーハン(半量のチャーハン)でも、多めになることは覚悟してください。

 いろいろ具だくさんのチャーハンもありますが、チャーハンだけでは、という人には、野菜炒めやレバニラあたりを一緒に注文してはどうでしょう。この二つのメニューは糖分が非常に少ないので、チャーハンと合わせても、意外と糖分摂取が抑えられるのです。。

 脂っこいので、体重を気にする人に敬遠されがちのチャーハンですが、意外とすぐれものなのです。

(札医大医学部教授・當瀬規嗣)


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