会社探訪記

 地域に根差した企業を不定期で紹介します。

会社探訪記 オリエンタル警備 安全・安心をサポート

2021年02月16日 18時00分

嗅覚鋭く、フットワーク良く

 オリエンタル警備(本社・札幌)は、1986年設立の警備会社。指導教育の行き届いた人員による警備に加えて、足場監視システムやホームセキュリティーなど機器の開発や販売にも力を注ぐ。「お客様の安全・安心をサポートする最良のパートナー」を経営理念に、最近は防災用品や衛生用品の取り扱いにも積極的だ。

3代目の石沢社長

 石沢恵吾社長は3代目で、2009年8月から会社の指揮を執る。現場からのたたき上げで、猛暑や極寒の中でも真剣に働く警備員への尊敬の念は今も忘れていない。

 入社当時は給料の良さから警備員として働いていたが、食品関係の営業マンだったことが買われ、30歳を目前に営業職に変わった。家族を持ち「しっかり生活していかなければ」と、積極的に土木会社や舗装会社を回った。

 当時、道内の警備業界は典型的な下請け構造で、中小の警備会社は大手の警備会社から仕事をもらうのが慣例だった。地場の警備会社自ら顧客の建設会社を回ることは少なく、煙たがられることも度々あったという。

 それでも真摯な姿勢が少しずつ認められ、1990年代の道東自動車道の建設では夕張ICから千歳恵庭JCTまで、全工区の警備を段々と任せてもらえるようになった。現場ごとに警備計画を作成するなど、業務を体系化したことも支持された。

 「営業して回るうちに、所長から〝隣の工区を紹介してあげるから行ってこい〟と、次々と紹介してもらえるようになったのはうれしかった」と振り返る。

 1996年に機械警備業務を始める。システム開発にも積極的に取り組み、09年にはマンション大規模修繕工事向けの防犯監視システムや、独居老人の安否確認サービスなどを手掛ける。

 現在は施設警備や機械警備に代表される1号業務、交通誘導と雑踏警備の2号業務、身辺警備の4号業務を担う。現場からの生え抜きだけに、警備会社の屋台骨といえる人材づくりは今も厳しい。指導教育を絶えず徹底し、指示系統の体制作りも盤石に築いている。

 最近は防災ソリューションの提供にも力を注ぐ。プロ目線による防災備蓄品を集めた「Q命BOX」を販売したり、災害時の人命救助に向け「レスキューバールセット」などを扱う。

最近は防災ソリューションや衛生用品の提供に力を注ぐ

 嗅覚の鋭さやフットワークの良さは石沢社長の強みだ。新型インフルエンザが世界的に流行した09年は2週間備蓄セットを提案。昨年は新型コロナウイルスが原因のマスク不足に対応し、「マスクインナーサラットⅡ」を販売し、大ヒットした。

 高齢化社会の中、日常生活における安心・安全のニーズは一層高まっている。〝お客さまの安全・安心をサポートする最良のパートナー〟としては最大の腕の見せ所で「今後は4号業務に力を入れたい」と話している。

(北海道建設新聞2021年2月13日付3面より)


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