おとなの養生訓

おとなの養生訓 第236回 「コロナと換気」 外気取り入れウイルス排除

2022年07月29日 09時11分

 コロナ感染拡大は、ついに第7波となり、全国的に過去最高の感染者数を毎日のように更新する事態となっています。現在優勢な変異株はオミクロン・BA5で、これの強い感染力が感染拡大の主な原因となっています。ここまで感染者が多くなると、割合的には低くても、重症者や死者の数も多くなってきますので、やはり深刻な状況といえるでしょう。特に東京や沖縄では医療崩壊といわれるような状況になりつつあり、発熱外来や救急車がパンク状態となっています。

 BA5の特徴として明らかになっているのは、のどの痛み、咳など、のどや鼻の症状が強いということです。ということは、ウイルスはのどや鼻にたくさんいて、呼吸や咳で吐き出される飛沫(ひまつ)に含まれるウイルス量が多くなると推定されます。

 おそらく、これが強い感染力の原因となっているようです。つまり、これまで以上に空気中にウイルスが多く、長く、漂いやすくなるので、エアロゾル感染の危険性が非常に高まっているということです。エアロゾル感染の危険性を減らす一番の方策は、換気を頻繁に行い、漂うウイルスを排除してしまうことです。
 実は、一昨年の7月から8月にかけて第2波、昨年の同期に第5波の感染拡大がありました。この時、東京や大阪などで深刻な状況となったのですが、北海道では拡大はあったものの、重症者や死者は、低いレベルにとどまっています。

 これは、夏の暑さと冷房に関係があると思われます。北海道は冷房の普及率が低く、夏に窓を開け放していることが多いからです。北海道の夏は十分に換気されているといえるのです。これが、北海道では第7波の感染者数が、第6波と同程度にとどまっていることの原因と思われます。

 第7波の感染対策として、これまで以上に換気が重要であると思われます。特に冷房完備となっているオフィス、大規模商業施設、公共交通機関、飲食店、学校での換気をより効果的に行うかどうかが、重要になってきます。

 そして、もし、外気を取り入れることができない構造である場合は、全員のマスク着用が必要になるでしょう。パーティションは、むしろ、換気を妨げることがあるので、必ずしも必要ではありません。とにかく換気に気を配り、感染対策を見直しましょう。

(札医大医学部教授・當瀬規嗣)


おとなの養生訓 一覧へ戻る

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

北海道建設新聞社新卒・キャリア記者採用募集バナー
  • 古垣建設
  • 川崎建設
  • web企画

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

川湯温泉で旧宿泊2施設を解体へ 弟子屈町と環境省釧...
2023年01月17日 (13,368)
星野リゾート、川湯温泉に高級リゾートホテル
2023年01月17日 (9,091)
川湯温泉の再生を軸に地域活性化 弟子屈町
2023年01月20日 (3,942)
屈斜路湖畔いなせレジャーランド跡にホテル計画
2023年01月18日 (3,645)
感動届ける施設に 日ハム新球場エスコンフィールドが...
2023年01月10日 (2,567)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓 new

おとなの養生訓
第247回「冷え性」。厚着は逆効果の場合も。全身の血液循環を整えることが改善につながります。

連載 迫る巨大地震

迫る巨大地震
発生が危惧される巨大地震。釧根地域の防災・減災対策を検証する。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第28回「インテリア史の糸口」。椅子ひとつとっても誕生には様々な要因が。歴史は深く語るほど面白いです。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第26回「ヒューマンエラー対処法」職場全体で予防する環境を構築することが多様な人材の活躍につながります。