北洋銀行は29日、2019年の道内企業業況見通しを発表した。北海道胆振東部地震の影響緩和により、全業種で業況が持ち直すと予測。全産業DIの売り上げは前年比10ポイント上昇のプラス4、利益は15ポイント上昇のマイナス1と見通した。
北海道中小企業家同友会がこのほど公表した、2018年第2四半期(4―6月)の景況調査で、建設業の景況感後退が浮き彫りとなった。業況判断DI(DIは良いと回答した割合から、悪いと回答した割合を引いたもの)は、前期(18年1―3月期)から16ポイント低下してゼロに迫った。官需を中心とする企業群はマイナス局面に突入している。分析を担当している北海学園大経済学部の大貝健二准教授は「特に官需の落ち込みが強い。ブレーキがかかり始めた」とみている。
帝国データバンク札幌支店が6日発表した2018年上半期(1―6月)の道内企業倒産集計によると、件数は前年同期比24件減の124件で、上半期としては2000年以降4番目に少なく、過去10年では最少となった。負債総額は168億5900万円。0.7%減と微減ながら、2年連続の前年同期比減となっている。