3Dプリンター研究開発
入社8年目の30歳。開発営業本部・設計チームとアイザワ技術研究所の2つに所属している。設計チームでは、ボックスカルバートやL型擁壁といったコンクリート2次製品の構造計算をし、部材・形状を決めてCADで図面を描く仕事を担当。技術研究所では、コンクリートの3Dプリンターの研究開発に取り組んでいる。
「コンクリートは、セメントや水、砂や砂利などさまざまな材料を混ぜて、決められた強度、スランプ、空気量になるように製造する。同じ材料でも毎回違うものができ、机上の設計通りいかない点に引かれた」と話す。
北見工大工学部土木開発工学科卒業。「出身地の北海道で働きたい」との思いが強かった。全国転勤があるゼネコンなどではなく、道内企業でメーカーの会沢高圧コンクリートを選んだ。
「自分が設計したコンクリート製品が、社会インフラとして使われていること」が誇り。同社は海外の最新技術や知識を積極的に取り入れている。自身は3Dプリンターの使い方を学ぶために2週間ほどオランダへ行った。「新しいことをどんどんやれるのは面白いし、やりがいでもある」と胸を張る。
仕事後に英会話教室に通っている。海外企業とやりとりをする際に役立つからだ。2年近くで日常会話はこなせるレベルになった。「頑張っています」と笑う。
「3Dプリンターをもっと使いやすく、日本で普及させる」のが目標だ。