目下の関心はICT習得

近藤ひなた(こんどう ひなた)さん
この春、函館工高環境土木科を卒業し、松本組(本社・函館)に入社。土木部で技術者としての道を歩み始めた。インターンシップで同社が施工する現場を見て、自分も携わってみたいと門をたたいた。「入社後は緊張の連続だったが、先輩社員が毎日声を掛けてくれた」と温かい社風を実感している。
2000年12月9日生まれ、函館市出身の18歳。中学2年の冬に「横断歩道の白線部分が滑りやすいのはなぜだろう。解決するにはどうしたらよいか」という疑問が、土木への関心を持ったきっかけだ。
函館工高では、3年で受験することが多い測量士補試験に2年でチャレンジし、見事合格。軽音楽部に所属してドラマーとしてバンド活動に励む毎日だったが、「部活の忙しさを言い訳にしたくなく、学業には特に力を入れた」と努力家の一面をのぞかせる。
6月からは函館開建発注の函館新外環状道路上湯川東改良の現場に配属。「どのように工事が進むのか、自分の目で確かめたい」とし、設計図書を読み込むなど準備に力を入れてきた。「先輩からいろいろな技術を盗み学んでいければ」
目下の関心はICT。「ICT建機を間近に見て、すごいなと思ったが、自分で管理するとなると不安な面も」。安全性をどう確保するのかなどを中心に技術を習得したいという。2級土木施工管理技士の資格取得が当面の目標だ。