まず現場代理人を目標に
札幌工高を2017年春に卒業し、土木工事会社の北創(本社・札幌)に入社した。同社としては17年ぶりの新卒社員。金の卵として大切に育てられている。
工事部に所属し、1年目は小学校の貯留施設やグラウンド整備に携わった。2年目は公共桝の業務代理人補として先輩社員をサポート。現在は除雪業務で歩道ロータリー車に乗り、地域の人たちが歩く道を深夜から朝方にかけて整えている。
札幌市北区除雪安全連絡協議会のメンバーとして、iPadやGPSを活用した最新の除雪システムを体験した。「ゆくゆくはビッグロータリーやグレーダーにも乗ってみたい」と意欲的だ。
「工事を完成させたときの達成感が何ともいえない」と松本さん。角川幸治社長は「若い人は成長の率が早い」と太鼓判を押す。
20代が多く、和気あいあいとした雰囲気の職場。社員旅行や社長主催の懇親会といった社内イベントも盛んだ。昼食時など時間が合えば会社近くの飲食店を一緒に回る間柄で、何でも話せる心地よさに満足している。
口数が少ない寡黙な性格だが、心に秘めた仕事への思いは熱い。「まずは現場代理人になるのが目標。2年後に2級施工管理技士の試験が控えているので、それまでみっちり実戦で勉強したい」と話す。
1999年1月8日生まれの20歳、石狩市出身。14日の成人式には着慣れたスーツで出席した。「お酒を飲み過ぎないよう注意したい」と決意している。