札幌商工会議所は6日、北海道の大学生による「ものづくり製品化&起業化支援事業」をニューオータニイン札幌で開いた。理系・技術系大学生の道内定着と、学生のビジネスアイデアによる本道の活性化が目的。5大学の学生が思い思いの技術を持ち寄り、地元企業に製品化や起業化へのプレゼンテーションをし、資金や研究環境の提供など実現に向けた支援を仰いだ。
内閣府地方創生推進室主催の「地方創生☆政策アイデアコンテスト2018」のファイナリスト8組に、斜里高が道内から唯一選出された。知床への欧米観光客の呼び込みがテーマ。ファイナリストによる最終審査会は15日に東京都内で開かれる。
以前からものづくりが好きだった。釧路高専卒業後、2年間函館の設計事務所に務めたが、「もっと現場をみたい」との思いが強くなり、転職を決意した。
内池建設(本社・室蘭)は、道科学大の建築学科3年生に住宅物件の工程表を作ってもらう体験学習をした。同社と協力会社で構成する勉強会「共育(きょういく)」の一環。現場見学を含め10月から全4回のカリキュラムを組み、最終回の6日は、学生がプレゼンテーションした。「足場の解体を金曜日にスタートし、土日の休日を挟んで月曜日に終了するよう見ているが、中途半端な状態だと倒壊の危険もあるので再考を」など本格的なアドバイスを受けていた。