札幌市の発注4部局(市長部局、交通局、水道局、病院局)が2021年度10月末までに入札した工事1075件のくじ引き発生率は52.4%となり、前年度同期に比べ4.4ポイント上昇した。委託は0.6ポイント縮小の61.6%となっている。9日に開いた市入札・契約等審議委員会で担当者が報告。委員から下水道や管などの工種でくじ引き率が上昇傾向にあるとの指摘があった。市は上昇理由として積算精度の向上を挙げ、引き続きくじ引き対策を検討する姿勢を示した。
札幌市は7日、2022年度一般会計の予算要求概要を発表した。要求総額は21年度当初比4.5%増となる1兆1645億円。ポストコロナを見据えた新たな成長推進枠に55事業で1252億円、事業の柔軟な見直しなど追加補強枠に30事業で39億円、コロナ禍を踏まえた事業の再構築を推進するリビルド枠に約6億円を積み上げた。
道内市町村で市役所や役場庁舎の建て替えに向けた検討が進んでいる。2020年度は根室市や稚内市、網走市などで設計に着手。小樽市や厚真町などは現在検討を進めており、21年度末までに方針を示す予定だ。一方で、耐震性が不足しているにもかかわらず、予算不足などから具体的な見通しが立たない庁舎も多い。近年、大規模地震が頻発していることから、早急な対応が求められる。
十勝管内で、施設整備の財源にふるさと納税の仕組みを使ったガバメントクラウドファンディング(GCF)を活用するケースが増えている。6月にリニューアルオープンした池田町のワイン城改修でも総事業費8億8000万円のうち3200万円の調達に成功。現在は4町が募集中だ。改修に至る背景や地域創生の思いを伝えて寄付を呼び掛け、返礼品として地元を代表する特産品や自治体ならではの貴重な体験を用意している。