横田隆一千歳市長は、工業団地の千歳美々ワールドに進出するラピダス(本社・東京)の次世代半導体製造拠点新設に絡み、追随して関連産業が集積するとの見通しから、新たな工業団地候補地の選定や住宅地拡大に向けて具体的な検討を進めると表明した。現場で働く作業員らの宿舎については来春にも市内での受け入れ容量が満杯になると報告した。
西村康稔経済産業相は18日、Rapidus(ラピダス、本社・東京)が千歳市の千歳美々ワールドに新築する次世代半導体の製造拠点予定地などを視察した。鈴木直道知事らが用排水路などインフラ整備への支援制度創設を求めたのに対し「在り方を検討する」と答えた。ラピダスの小池淳義社長は、量産開始以降の拡張可能性や国内外の大学が周辺に拠点を置くことを検討していると明かした。
道は、ラピダス(本社・東京)の次世代半導体工場新築に伴い、工業用水供給を検討している。企業局所管で安平川が取水源の苫小牧地区工業用水道第二施設を有力とし、供給量は一日当たり数万m³を見込む。水利権の調整や整備費、工期など他の取水源も含めて供給方法を検討し、年度内に方向性をまとめる。同社による2027年の量産体制開始に合わせる考えだ。
次世代半導体の量産を目指すラピダス新工場の本格着工を前に、千歳観光連盟は市内に滞在する工事関係者の宿泊予約窓口を一元化し、会員の宿泊施設に割り振る方向で検討を進めている。