稚内建管は、2024年度に離島の礼文町で船泊二の沢川通常砂防の採択を目指している。土砂災害の発生が懸念されている渓流に砂防堰堤を取り付ける。採択されれば28年度の完了を目標に順次整備を進める。
宗谷管内土木3官庁(稚内開建、稚内建管、宗谷総合局農村)の2023年度第1四半期(4―6月)業者別工事受注実績が本紙集計でまとまった。58者が総額119億4466万5000円を請け負い、前年度同期比で2.6%増加した。業者別では11件、15億5142万5000円を受注した安田建設が首位となった。
宗谷総合局農村振興課は、公共牧場樺岡第2地区(稚内市)について2024年度に着工する計画だ。草地の整備改良を施すほか、家畜の保護施設を整備し保育牛・育成牛の増加に対応する。事業費は23億円を見込んでいる。
豊富町の天然ガスを活用した水素製造事業が始まろうとしている。戸田工業(本社・広島)とエアウォーター(同・大阪)が申請した新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の水素社会構築に向けた実証事業に採択。2025年度までに水素の供給施設を完成させる予定だ。河田誠一町長は「地元の資源から水素ができれば応用の仕方は未知数だ」と期待を込める。