湧別町庁舎等検討委員会(岩佐雅弘委員長)は庁舎等集約化について、中湧別地区を候補地とし、庁舎を新築するとの方向性を固めた。月内にも会合を開いて答申案について協議し、町に答申するスケジュールを描く。答申案には付帯意見として、上湧別庁舎改修も盛り込まれる見通しだ。
江別市は、本庁舎建て替えの工事費を114億円から約140億円に見直した。新庁舎は延べ2万m²の規模を想定。2021年度時点では1m²当たり57万円としていたが、資材価格の上昇などに伴い本庁舎建設基本構想案で70万円に修正した。調査・設計や外構、解体などを含めた概算事業費は基本計画で示す考えだ。
湧別町は庁舎等集約化について、庁舎新築と既存施設のいずれかを庁舎として活用する場合の概算費用をまとめた。庁舎新築は38億1000万円を試算。既存施設活用では、ともに増築・改修が必要となる上湧別庁舎に27億4900万円、中湧別小に31億7800万円を見込む。既存施設活用で候補に挙がっていた中湧別中町の文化センターTOMはホール天井の改修で特殊部材が必要になるなど、費用総額が新築を上回るため議論から外し、新築を含む3案に絞った。