9日に東京都内で開かれた日本プロジェクト産業協議会(JAPIC)主催のシンポジウムで、重点プロジェクトに選ばれた津軽海峡トンネルの報告があった。同トンネルは津軽海峡に新設する海底トンネルで道南圏と青森県を結ぶ。整備効果の一つに、新たに北本連系線をトンネルに敷設することで北海道が内包する再生可能エネルギーのポテンシャルを生かせることを挙げた。
小樽建管は2022年度、小樽市内の小樽環状線で仮称・最上トンネルの着工を計画している。延長1187m、全幅10.25mを予定。上半先進ベンチカット工法で掘削を進める方針で、25年度の本体完成を目指す。
小樽開建は229号島牧防災で、2022年度以降に160億円を投じる予定だ。作工物は仮称・新穴澗、仮称・新栄浜の2トンネルの着工を残す。22年度はこれまでに施工した箇所の現場打ち法枠工や2トンネルの地質調査などを予定する。