JR北海道は、2031年度の開発・関連売り上げ目標を約1200億円に設定した。北海道新幹線札幌開業に合わせ、札幌駅周辺での不動産事業を強化する。札幌市と手掛ける北5西1、2街区再開発で、タワービルの新設とJRタワーのリニューアルを検討。札幌駅西口にある同社本社西ビル建て替えも計画する。さらにホテル事業でJRインを道内に最大15棟配置するなどして、収益確保を図る。
道議会の北海道地方路線問題調査特別委員会は28日、JR北海道の事業範囲見直し問題に関して、鉄路維持への考え方の真意を問うため、島田修社長ら経営陣を参考人として招致した。島田社長は、道が策定した交通政策総合指針に基づき、地域と収支改善策の定期的な検証をしながら、国や地域からの支援による効果を最大限発揮させるとし、「検証は、路線廃止やバス転換を前提とするものではない」とあらためて強調した。